海をきれいにする

かもめ1号・2号の海上清掃

海上交通や美観を守るため毎日続く地道な作業

  • かもめ
  • ▲かもめ
  • 第二かもめ
  • ▲第二かもめ

多くの船が航海する海上交通の要衝

年間3万数千隻もの船舶が行き来する博多湾。さらに湾を取り囲むように広がる漁港から毎日多くの船が出漁します。海上交通の要衝となっているこの海で、航路の安全を保つことは非常に重要です。
この博多湾に注ぐ河川の多くは、途中で福岡市街地を経由するため川の流れに乗って上流から様々なものが流れ込みます。特に問題となるのはゴミなど人間が出す廃棄物、そして流木です。
例年、台風シーズンになるとその接近を受ける九州の山々では木々が暴風で倒壊、風雨に流され河川に到達します。それがそのまま川に乗って博多湾に流入するのです。特に梅雨期には激しい雨で川にたくさんのものが流れ込みます。

様々なものが流れ込む博多湾

このような流木は船の航行にとって大きな危険をもたらします。大きさは数メートルに達するものも見られ、船舶に衝突すると大きな被害が予想されます。
もちろん、河川から流れ込むゴミの回収も欠かせません。ペットボトルや発泡スチロールなどはもちろん、タイヤや冷蔵庫など大型のものまで、その種類は様々です。浜に打ち上げられたプラスチックや発泡スチロール。その姿は大きく美観を損ねるとともに、動物が誤って食べしまうなどの問題もあり早期のの回収が望まれます。
さらに、近年では近隣諸国の廃棄物や洋上の船舶から投棄されたと思われるゴミが博多湾内まで多数漂着。これらの回収にもあたらなくてはなりません。
しかも、これらのゴミや流木は人手による回収を行うしか取り除く術はありません。

“かもめ”“第二かもめ”の活躍

博多湾環境整備では福岡市より委託を受け、“かもめ”“第二かもめ”の二隻を運用、博多湾で流木やゴミなどの回収にあたっています。
かもめ”“第二かもめ”は海上のゴミなどを回収するために設計された双胴船で、左右の船体に間にゴミを回収するバスケットを装備しています。海上に漂流するゴミを回収する場合はその方向に向け操船し、中央のバスケットに取り込んであたかもちりとりや掃除機のようにゴミを回収します。しかし、流木のような大きな漂流物の場合はひとつひとつ人手やクレーンでの回収を行っています。

休むことなく続く海の安全を守る活動

このようにして回収するゴミや流木は毎日3トン以上。海上清掃は博多湾全海域で行っており、運用期間は1年間のほどんどにあたる360日。多くの船舶が毎日航行する博多湾では常に海の安全を守り続ける必要があるのです。
波が立ち、なだらかと言えない海上で小さなゴミや水分を含み重さを増している流木を見つけることは容易ではありません。熟練と忍耐が必要な作業ですしかし、絶え間ない博多湾の海上交通を守り美しい環境を保つため、私たちは毎日働き続けているのです。

博多湾